ぎんさんは、X(旧Twitter)で「お金にまつわるお得な情報」を発信するインフルエンサー。発信歴は約4年で、現在のフォロワーは、31.6万人を超えています。

自身のオンラインサロンの運営に加え、出版に関するサポートも手がけています。約2年間で13名の商業出版者を輩出し、大手出版社の株式会社KADOKAWAとも協業されています。
本記事では、ぎんさんがどのようにして発信力を高め、出版という形で成果を生み出してきたのか。その裏側にある想いや戦略について、詳しくお話を伺いました。
〉〉ぎんさんの書籍『Xと夢の方程式 -SNSで人生は変わる-』

記事監修者

さとちん
- X(Twitter)運用オンラインサロン「ちんサロ」主催
- Xフォロワー数:6万人
- Threadsフォロワー数:2,000人
- Voicyフォロワー数:3,700人
- 本業:SNSマーケター管理職
- 大学のSNS特別講師担当
- サンクチュアリ出版と正式コラボ
- sales force社にブログで紹介
- SNS Campus(エスキャン)X講座担当

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X(旧Twitter)を始めた背景


──いつ頃・なぜ、X(旧Twitter)を始めたのでしょうか。
2021年頃に、ビジネス系YouTuberのイケハヤさんやマナブさんがTwitterを勧めていたのをきっかけに始めました。もし、Instagramを勧めていたら、そちらを始めていたかもしれません。
当初は、ビジネスやマネタイズを目的にしていませんでした。ただ「個人が情報発信する時代」という考えに共感し、Xを始めましたね。
X(旧Twitter)を伸ばすコツ


──フォロワーはいつ頃伸びてきたのか?
間違いなく『ちんサロ』に入ってから、フォロワーが伸びました。
伸びた理由は2つあります。
一つは、さとちんさんにポストの作り方を教わったこと。もう一つは、Xは交流が重要だと知り、同じ熱量を持った仲間と積極的に交流したことです。
現在は以前よりも交流の重要度は下がったかもしれませんが、「交流なしでは伸ばせない」と今でも感じます。交流することは、Xを伸ばすうえでの大前提です。
──当時、1日どのくらいX(旧Twitter)に時間をかけていたのか?
毎日2時間ほど使っていました。内訳は、投稿に30分、交流に90分といったバランスです。
──インプレッションを伸ばすうえで、大事にしている点はあるか?
今は、ユーザーを長時間Xに滞在させる「情報量の多いポスト」を意識しています。Xはユーザーの滞在時間を重視しているため、一瞬で理解できるポストは作らないようにしています。
以前はプロフィールへの誘導がインプレッション増加の要因でした。しかし今は、アルゴリズムの変更により、ユーザーの長時間滞在がより重視されていると感じます。
プロフィールへの誘導の評価が下がり、長時間滞在への評価が上がった印象です。
──フォロワーを増やすコツはあるか?
インプレッション数を増やすことが、フォロワーを増やすことにつながると考えています。つまり、インプレッションを増やすことが、そのままフォロワーの増加に直結します。
──フォロワーが増える前と今で、発信スタイルや考え方は変わったか?
ポストの内容をプロフィールへの誘導型から、長時間の滞在を促すスタイルへと変えました。
また、フォロー率の高いポストを意識するようになりましたね。たとえば私の場合、PayPayやクーポンなどのお得情報や気軽なお金の話題ではフォロワーがあまり増えません。
一方で、医療費控除や年金問題といった少し専門的で重めの内容のほうがフォロー率が高いデータから、発信内容を見直しました。
X(旧Twitter)を伸ばすうえでの苦労や経験


──炎上した際の対応方法を教えてください。
引用ポストは、基本的に見ないようにしています。アンチはリプライではなく、引用リポストで反応してくることが多いです。
「きちんとした反対意見」に耳を傾けることは大切ですが、絡んでくるだけの人は気にしなくても良いです。
逆に、アンチが来ないポストは伸びづらいとも感じます。実際、バズるポストの約8割にはアンチがついています。
つまり、アンチが来ることでポストが伸びるとも言えるので、そう考えると見え方も変わりますよね。
賛否を呼ぶポストにするために意識しているのは「言い切る」ことです。
たとえば、男女の「奢る/奢らない」論争の場合、「男性は奢るべきだ」と断言することで、アンチが反応しやすくなります。
曖昧な表現を避け、逃げ道をなくす。そのうえで共感してくれた人が、アカウントのフォローにつながります。
──X(旧Twitter)をやって良かった点はあるか?
前職と比べて、ストレスが大きく減りました。給与は、才能や努力だけで決まるものではなく、業界によっても差が出ると感じます。
今のSNS市場は成長産業で、勢いがあります。一方、以前勤めていた業界は斜陽産業で、どれだけ頑張っても給与や待遇が改善されませんでした。
そんな中、Xの運用を続けることで、同じ労働時間でも得られる待遇が格段に良くなったんです。
実際に、サロン生(グループコンサル)が10名に達した頃、ビジネスとして十分にやっていけると確信しました。
書籍化の背景や良かったこと


──今年(2025年2月)にKindle本を出版されていますが、きっかけを教えてください。
当時は、「商業出版はしない」と決めていたので、オファーはすべてお断りしていました。そんな中、自分の生徒(サロン生)がKindle関連の仕事をしていて、「一緒に出版しませんか?」と誘われたことがきっかけです。
あくまでも生徒の実績づくりのためであり、私自身は出版する気はまったくありませんでした。商業出版を断っていた理由は「表に出たくなかったから」です(笑)。
それでも、生徒が実績を積むことは嬉しいことだったので、最終的に書籍化に至りました。
──良かった点を教えてください。
書籍化して良かった点は、正直「ない」かもしれません。でも、その「過程」に大きな宝物があったと感じます。
書籍化という目標を掲げ、仲間と共に目標達成を目指した「過程」に、何よりの価値がありました。
──Xで発信している人が書籍化するデメリットはあるか?
書籍化にあたっては、バックエンドをしっかり設計する必要があると感じます。お金や書籍化そのものをゴールにしてしまうのは、望ましくありません。
事前に書籍化した先のゴールを設計しておくことが大切です。そのうえで、次の目標へとつなげていければ、書籍化にはメリットしかないと感じます。
──書籍化する前後で、気持ちの変化はあったか?
KPI(重要業績評価指標)を達成できたことに、大きな達成感がありました。
たとえば、購入した方に「私を呼んで無料で勉強会を開催できる特典」を付けました。周囲の方に99円で書籍を購入してもらい、3人以上集まれば、無料で勉強会を開催できる特典です。
少ないときは3人、多いときは80人の参加者がいて、約40回の勉強会を開催しました。300〜400人規模のXのコミュニティで顧問を務めるようになり、累計で約5,000人の方に講義を行いました。
書籍化したことに加え、「過程」や「勉強会に参加した方のリスト」を得られたことが、大きなメリットです。
勉強会には、美容室の経営者が500人集まるコミュニティや2万5千人の有料会員を持つコピークラフト界隈も参加されており、本当に多くの方に向けて登壇できました。
フォロワー31万人が語るマネタイズ戦略


──書籍化のプロモーションは、Xで行ったのか?
Xは一切使いませんでした。あえてフォロワー30万人という最大の武器を使わないことが、書籍販売におけるテーマだったんです。
結果として大きな熱狂を呼び、私の10倍、100倍の規模で事業を展開している経営者にも響いたと感じています。
私が設定した目標値「3時間で1,000部を販売する」に対して、Xでの発信だけでは難しいと感じました。理由は、販売直後に購入してもらえる保証がないためです。
そこで私が、前日までに購入を確約してもらうために打ち出した施策は、次のとおりです。
- 書籍販売専用のオープンチャット(LINE)を作成する
- 99円の特別価格で購入したい方に参加してもらう
- 友人や周囲に購入希望者がいれば、招待してもらう
専用チャットは、前日の朝(6時〜9時)に書籍を購入してもらうためだけのものです。顔を知らない方はNGという制約を設け、信頼できる仲間だけを集めました。
結果、人脈だけで約1,300人を集めることに成功したんです。
私は、既存の概念を崩し、新しいビジネスモデルをつくるのが好きです。
多くの方から「なぜ30万人のフォロワーという拡散力を使わないのか?」と聞かれましたね(笑)。
──人が人を呼び、拡散された要因やメリットは何だと考えるか?
2割は私のためだったかもしれませんが、残りの8割は、紹介した人自身にメリットがあったからだと思います。
99円で書籍を購入するだけで、フォロワー30万人の私が勉強会を開くのは、大きな魅力です。
紹介した方も紹介された方にとっても価値が高く、全員にとってメリットがある仕組みが、拡散につながった要因だと考えています。
5人集めれば、実質500円で勉強会を受けられるわけですからね。
私は、30万人のフォロワーによる拡散力は使っていません。でも「30万人フォロワーの名刺」は、勉強会にインパクトを与える武器として活用しています。
「さとちん」さん、「ちんサロ」との出会い


──さとちんさん、ちんサロを知ったきっかけはなんですか?
きっかけは「おでんさん」です。イケハヤさんやマナブさんを追いかけてXの世界に入ったとき、前線を走っていたのが、おでんさんでした。
Xのスペースでおでんさんと「さとちんさん」が対談したことから、さとちんさんの存在を知りました。その際、さとちんさんが無料のサロン『ちんサロ』を始めたので、入会しました。
──ちんサロに入って良かった点を教えてください。
正直、良かったことしかありません。もし、ちんサロに入っていなかったら今のアカウントは存在していません。過去に戻っても「入らない」という選択肢は考えられませんね。
──ちんサロに入ることで得られるものを教えてください。
「フォロワーを増やして影響力を持ちたい」同じ目標を持つ仲間に出会えることです。また、アカウントを伸ばすための基本的なノウハウも、すべて揃っています。
──ちんサロに向いている人・向いていない人を教えてください。
「受け身な人」は、正直向いていないと思います。
コミュニティの規模にもよりますが、10人程度の少人数であれば、受け身な方にも目が届き、周囲が自然と手を差し伸べてくれます。でも、規模が大きくなるにつれて、受け身では気づいてもらえないことが多いです。
一方で、『ちんサロ』に向いているのは「自分からどんどん道を切り開ける人」です。積極的に行動し、サロン内で認知を取ることで、500人規模の恩恵を最大限に受けられます。
──ちんサロを最大限活用するためのコツはありますか?
逆算思考でいくと、サロン内で「No.2の認知」を取ることです。No.1は当然さとちんさんなので、目指すのはNo.2のポジションになります。
サロン内での認知を高めて、恩恵を受けることが、ちんサロを最大限活用するコツです。そのためには、最短最速で認知を取るためのKPIを設定しましょう。
私はサロンが200人ほどの規模だった頃に、No.2のポジションを狙いました。
その際に実施したのが「Slack(コミュニティ内の連絡ツール)のすべての投稿に返信する」というものです。
Slackに投稿する方は「投稿しても反応がなかったらどうしよう」と不安に思うものです。そこに私が必ず反応することで、投稿した方へのGIVEになります。
また、3年以上続いている「ちんサロのXスペース」において、ホスト役を自ら立候補したことです。
Xは“認知取りゲーム”なので、認知を得ている人が圧倒的に有利です。いかに少ないリソースで認知を最大化するかが重要なポイントだと思います。
X上でリプライするよりも、Slack上でリアクションを返すほうが、費用対効果は高いと感じますね。
さいごに:X(旧Twitter)初心者・伸び悩んでいる人へのアドバイス
Xは、頑張っているだけで必ず成果が出るとは限らない世界です。
これは「氷が溶ける現象」とよく似ています。氷は温度が上がっても、すぐには溶けません。ある一点の融点を超えた瞬間から、ようやく溶け始めます。それまでは、温度が上がっても見た目に変化がありません。
この現象は、X運用の努力と成長の曲線に似ています。
どれだけ頑張っても「見た目の変化がない」時期はあります。でも、着実に積み重ねていけば、いつか氷が溶けるように確実に成果が出始めます。
だからこそ、結果が見えなくても焦らずに、コツコツと頑張り続けてほしいです。
インタビュー対談は以上となります。
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